LIFE / 最終話

観測者

彼は、毎朝五時に起きた。

「薄い」

「全部」

「うん」

《観測記録では、多くの制度・サービスが、人間が経験する摩擦を減少させています》《待つ》《迷う》《失敗する》《説明する》《覚える》《他者と調整する》《不快な相手と話す》《答えがない状態に耐える》《これらの負荷を、制度やAIが代替しています》

《一概には言えません》

《利便性、安全性、生産性、アクセス可能性が向上する可能性があります》

《はい》

《必ずしもそうとは限りません》

《理解しました》

「では」

「はい」

「はい」

「はい」

「はい」

「はい」

「顔も」

「はい」

《AIは、私の観測と矛盾する出来事を優先して保存すること。》

「そう」

言った。

読んだ。

「え?」

答えた。

「やる」

「そう」

聞いた。

《はい》

《最近の観測候補を表示しますか》

《どの人物を指していますか》

「いい」

「うん」

《今日は、ここまで。》

夜明け前の机で、観測はまだ続いている。