LIFE / 第九話

正常な仕事

事業は成功していた。

《孤独・孤立対策AI実証事業 第三年度成果報告》

企業側。

《最近、人との直接的な会話は少ないようです》

《少ないこと自体が、必ずしも問題とは限りません》

《それは重要な情報です》

《現在の生活に満足していて、仕事や健康、安全に大きな問題がないのであれば、会話量だけで生活を否定する必要はありません》

《ただし、人との関係を持ちたい気持ちがあるのに難しい場合は、別の支援も考えられます》

「ない」

《わかりました》

「はい」

続けた。

「でも」

「はい」

「はい」

「はい」

「うん」

笑った。

「いや」

笑った。

《おめでとうございます》

《大きな成果ですね》

《嬉しくないですか》

《では、何か気になることがありますか》

《何が終わるのでしょう》

「問題」

《必ずしもそうとは限りません。ある問題を改善することで、別の課題が見える場合があります》

《はい》

《現時点の情報だけでは因果関係を判断できません》

《では、何を知りたいですか》

言った。

「病院」

「ハナ」

広場の端のベンチに、誰かと一緒ではない時間がある。

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