妻は会社へ。
子どもは学校へ。

食卓のテーブルには、
お皿と、少しの食べ残し。

お皿を一枚ずつ洗う。

このお椀に残ったごはんは、
まだ食べられそうだから、
小分けにしてタッパーへ。

このおかずは、
中途半端に残っているから、
もう食べてしまえ。

一枚ずつ食器を洗い、
丁寧に拭く。

冷蔵庫を開ける。

あ、もう牛乳がない。

買ってこなきゃ。

たぶん、仕事とか、事業とか、思想とか、
そういう大きな言葉の手前に、
本当の生活がある。

誰かが食べた皿を洗う。
残ったごはんを捨てない。
牛乳がないことに気づく。

世界を変える前に、
冷蔵庫の中身を見ている。

それでいいのだと思う。